首のシワが気になる!老け見えシワを改善に導くスキンケアと美容術
年齢とともに「首のシワ」が気になり始めた人も多いのではないでしょうか。首は「年齢が出やすい」といわれる部位であり、首に深い縦ジワや横ジワがあると老けた印象に感じられるため、20~30代で悩んでいる人も少なくありません。実は、首のシワやたるみの原因は、老化だけでなく意外なところに潜んでいるのです。
今回は、首のシワの原因や改善するためのスキンケア・美容法について紹介します。
首のシワはなぜできる?
首のシワは1つの原因によってできるのではなく、複合的な要因が関係しています。主な原因としては、乾燥や加齢、普段の生活習慣やクセ、使っている枕の高さなどがあげられます。
それぞれの原因について、詳しく解説します。
乾燥
顔にできるような「小ジワ」や「ちりめんジワ」は、肌の乾燥が原因です。肌が乾燥するとキメが荒くなり、さらに水分が蒸発して細かい乾燥ジワができてしまいます。
首は皮膚が薄く、服やマフラーなどの摩擦ダメージを受けやすいため、乾燥しやすい部位です。普段スキンケアやUVケアをする際は、顔だけでなく、首も同じようにケアすると良いでしょう。
加齢
年齢を重ねて肌にハリがなくなったり、筋肉が衰えたりすることも、シワの原因になります。特に、アゴの裏側から胸あたりにかけて見られる「縦ジワ」は、ほとんどの場合加齢が原因です。
肌は、コラーゲンやエラスチンといった成分によってハリや弾力が維持されていますが、これらの成分は年齢とともに減少していきます。そのほか、肌の水分量や新陳代謝も加齢とともに低下するため、皮膚全体が垂れやすくなり、シワの原因になるのです。
生活のクセ
生活習慣や何気なくやってしまうクセが首ジワの原因になっているケースもあります。代表的な例としては、デスクワークや読書をする際に、首を曲げて下を向く姿勢です。特に、現代人はスマホを見る機会が多く、猫背やうつむいた姿勢がクセになり、首ジワの原因になってしまいます。
仕事で日常的にパソコンを触る人や、歩く時に下を向いてしまうクセがある人も、首のシワができやすい傾向がありますので、注意しましょう。
枕の高さがあっていない
高すぎる枕で寝ていることも「横ジワ」ができる原因のひとつです。枕が高いと、首にシワができている状態で長時間寝ていることになり、深いシワが刻まれてしまいます。
枕の高さは、リラックスしてまっすぐ立った姿勢をそのまま横たわらせた状態になるものが理想といわれています。体格や体型によって適切な枕の高さは異なりますので「高さ○○cmの枕が理想」といった基準はなく、自分に合った枕を探すことが大切です。
首のシワを目立たなくするためにできること
普段顔のスキンケアを行う際に、首まで同じようにケアしている人は少ないかもしれません。しかし、首のシワを目立たなくするためには顔と同様にスキンケアすることが大切です。
ここでは、首をケアするポイントを紹介します。
紫外線を防ぐ
紫外線を浴びて日焼けしてしまうと、肌の水分が失われて乾燥するだけでなく、肌表面のコラーゲンが破壊されてハリや弾力が失われてしまいます。そのため、首にもしっかり日焼け止めクリームを塗ることを習慣にしましょう。夏場などはせっかく塗った日焼け止めが汗で流れたり、汗とともにふき取ってしまったりしやすいため、こまめな塗り直しも大切です。
ほかにも、日傘やUV加工されたストールなどを使用し、日差しをカットするのもいいでしょう。
首の保湿
化粧水や美容液での保湿は、顔だけでなく首やデコルテまでケアする習慣を付けてください。特別なケア用品を準備する必要はなく、普段使っている化粧水を首まで丁寧に塗り広げるだけで十分な保湿になります。
ポイントは、手の平で優しく包み込むように、丁寧に化粧品や美容液をプレスすることです。首は皮膚が薄く、デリケートな部位ですので、摩擦による刺激を与えないよう、優しいスキンケアを心がけましょう。
クセを見直す
首にシワが寄った状態を長く続けないよう、日頃の姿勢に注意することも大切です。スマホを触る時は下を向きすぎないようスマホの位置を高くする、パソコンで作業するときは猫背にならないようにする、肩の位置を下げて姿勢を伸ばして歩くなど、日頃から姿勢の癖を意識して直してみてください。
また、スマホやパソコンに集中していると、どうしても肩回りの筋肉が固まり、姿勢が悪くなってしまいますので「1時間に1回ストレッチをする」といった工夫もいいでしょう。
枕を変える
「これまで枕の高さを気にしたことがなかった」という人は、枕の高さを見直してみるといいかもしれません。自分に合う高さがわからない人は、専門店で計測してもらったり、自由に高さ調節できる枕を使ったりしてみるといいでしょう。
ただし、首にシワを作りたくないからといって、低すぎる枕を使ったり、枕を使わなかったりすると、体に負担がかかり、睡眠の質が低下する可能性があります。適切な姿勢を維持できているか、寝返りがしやすいかなどをチェックし、自分に合う枕を探してみましょう。
首のストレッチ
首のストレッチを取り入れると、首やアゴ周りの筋肉が刺激されて、皮膚のたるみや二重あごの防止が期待できます。
まず、アゴを持ち上げて首の前面を伸ばしましょう。その状態のまま、舌を上に向けて突き出し、10秒間キープします。このストレッチを1日3回ほど行うと、広頚筋などの筋肉が刺激され、顔周り全体のリフトアップにつながります。
首のマッサージはシワの改善に逆効果
リンパの流れを促すために、首周りをマッサージをする方法もありますが、自己流でのマッサージはかえって首のシワを悪化させる可能性があり、注意が必要です。
首や顔周りをマッサージする際は、筋肉の方向やリンパ節の流れを意識する必要がありますが、知識のないまま自己流でマッサージすると、この流れに逆らってしまい、皮膚がさらにたるんでしまうケースがあるのです。また、肌をゴシゴシこするとダメージを与えてしまい、さらにシワが増える原因になります。
マッサージを取り入れたい場合は自己流で行わず、プロに任せた方が確実でしょう。
首のシワやたるみに効果的な美容医療
美容医療は顔のお悩みだけでなく、首のシワやたるみを和らげるために利用できるものもあります。ここでは、首やデコルテの若々しさを保つための施術方法を紹介します。
ボトックス
ボトックスとは「ボツリヌストキシン」という成分を注入し、筋肉の働きを一時的に抑制する方法です。顔などのシワを目立たなくするための美容医療として有名ですが、首に注射して広頚筋の緊張を和らげると、縦ジワを目立たなくする成果が期待できます。
ボトックスはメスを使わない美容法で、大きな副作用やデメリットがないという特徴があります。そのため、手術跡を残したくない人やダウンタイムのない方法を希望する人から人気のある方法です。
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ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸は、もともと皮膚や目、関節などに存在する成分で、肌や目に潤いを与えたり、間接の動きを滑らかにするなどの働きを持っています。美容医療では、シワやほうれい線の気になる部分にヒアルロン酸を注入し、溝を目立たなくするために使われます。
首にヒアルロン酸注射をする場合は、深く刻まれた横ジワの改善に向いています。ヒアルロン酸注射によって溝を目立たなくし、若々しい首元を保ちやすくなるといわれています。
ただし、ヒアルロン酸は徐々に吸収されてしまうため、2~3ヶ月ごとに施術を受ける必要があります。
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ジェネシス
ジェネシスとは、肌表面にレーザー光線を照射してコラーゲンの再生を促す治療器です。表皮から真皮までレーザーが働きかける深度によって期待できる作用が異なり、主に小ジワや肌のたるみ、毛穴の開きなどの改善に利用されています。
1回の照射時間は10~20分程度ですが、肌の状態によって約3~4週間ごとに5回以上の治療が必要になります。レーザー照射といっても痛みはなく、温かいミストを浴びているような感覚で、ダウンタイムもない点が特徴です。
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ハイフ
ハイフは、肌の深層に超音波エネルギーを照射する治療器です。超音波を照射する深度によって作用が異なり、肌のシワやたるみの軽減、フェイスラインの引き上げなどが期待できます。
広頚筋に超音波を照射すると、たるんでいる部分の筋膜にアプローチできるため、首周り全体の引き上げを実感できる人が多いようです。ダウンタイムや副作用もほぼなく、手軽に受けやすい点もメリットです。
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PRP
PRP皮膚再生療法とは、自分の血液からPRP(多血小板血漿)という成分を取り出し、気になる部位に注入する方法です。PRPには成長因子が多く含まれており、組織の修復や傷の治癒といった働きがあると考えられています。
傷や痛みの治療として医療の場でも使われている方法ですが、肌に注入するとコラーゲンやヒアルロン酸といったハリ成分を増幅させる働きを持っているため、エイジングケアとしても用いられています。首に利用すれば、シワの改善や予防に役立つことが期待できます。
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マッサージピール
マッサージピールとは、ケミカルピーリングの一種で、特殊な薬剤をマッサージしながら肌に浸透させる方法です。ケミカルピーリングは強い薬剤を使って古い角質層を剥離し、肌の再生を促進する美容法ですが、マッサージピールでは肌を剥離せず、真皮深層に働きかけることでコラーゲンの生成を促します。肌への刺激が少なく、痛みやダウンタイムがほぼありません。
肌のハリや弾力を回復させる作用が期待でき、首のシワ改善にも用いられています。1回のケアでも違いを実感できますが、5回程度繰り返しケアを受けると、より肌の変化を実感できるとされています。
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まとめ
首のシワを防ぐには、顔と同じようにスキンケアやUVケアをすることが大切です。ほかにも、普段の姿勢や寝る時の枕の高さなど、意外な生活習慣が原因になっているケースもあります。日頃のスキンケアに注意しつつ、首がシワになるような生活習慣やクセがないか、一度見直してみるといいでしょう。
一度深く刻まれてしまった首のシワに対しては、美容医療に頼ってみるのも一手です。薬剤の注射やマッサージなど、手軽に受けられてダウンタイムのない方法もありますので、クリニックに相談してみるといいでしょう。
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