美容医療のかかりつけ わたしの名医

トコフェロール 効果的な取り入れ方や美肌を守る成分について解説

美容に詳しい方であれば、よく耳にするトコフェロールという成分。トコフェロールはスキンケアから取り入れる方法もあれば、食事から取り入れる方法もあります。
トコフェロールは、肌トラブルや体の不調などを感じていない方でも、摂取しておいた方が良い成分です。
本記事では、トコフェロールの特徴や効果、取り入れ方などを解説していきます。

トコフェロールとはビタミンEのこと

トコフェロールとは、脂溶性のビタミンEの一種で、強い抗酸化作用があるのが特徴です。

身近なナッツや野菜などにも多く含まれているため、積極的に摂取したい栄養素の一つです。
スキンケアに配合されているものは、酢酸トコフェロールと記載されており、α-トコフェロールを酢酸エステル化して得られる合成ビタミンEが配合されています。
また、ビタミンEは4種のトコフェノール(α・β・γ・δ)と4種のトコトリエノール(α・β・γ・δ)の成分の総称のことを言います。 トコフェロールは持続性が高く、トコトリエノールは即効性があるのが特徴です。特にトコトリエノールは、強い抗酸化作用があるため、「スーパービタミンE」とも呼ばれています。

このように、トコフェロールは食事で摂取したり、スキンケアで補ったり、さまざまな方法で取り入れることが可能な成分です。

トコフェロールの持つ美容効果

トコフェロールは、抗酸化作用や血流を良くする作用があるため、美容効果が期待できます。また、美容以外にも健康的な体作りに欠かせない成分です。
下記では、くすみやシミや肌荒れ、体の不調などのお悩み別に、トコフェロールを取り入れることでどんなことが期待できるかについて挙げていきます。

日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ

トコフェロールは、くすみやシミ・ソバカスができにくくする成分である、グルタチオンを産生します。

グルタチオンは本来体内に存在している成分なのですが、年齢を重ねることで、徐々に減少します。そのグルタチオンが減少することで、シミ・ソバカスなどができやすくなるのです。

まずは日焼け止めを塗ったり帽子を被ったりすることが大切ですが、スキンケアや食事でトコフェロールを補うとなお良いでしょう。

夏の太陽に負けないお肌作り

トコフェロールには、抗酸化作用やお肌のバリア機能をサポートする効果があるため、日焼けによる肌ダメージを軽減してくれます。

具体的には、日焼けによる免疫低下や光老化を防ぐことや、肌の保水性を保たせるなどの効果が期待できます。

うっかり日焼けをしてしまった時のために、肌トラブルをケアできるトコフェロールが配合されているスキンケアアイテムを、ひとつ持っていると安心です。

血流をうながして体を温める

ビタミンEが大切なのは、血流を促すために必要な栄養素だからです。

肩や首のコリは、顔のたるみにも直結します。ビタミンEを摂取して血の巡りが良くなると、筋肉に酸素や栄養が十分に届けられ、肩コリや首コリがやわらぎます。
巡りの良い体を保つことは美容面でも大切です。 血行の良い肌は、色ムラをカバーするコントロールカラーを塗ったり、血行不良によるくすみやクマをカバーするコンシーラーを重ねたりしなくても気にならない、明るい肌に近付けます。

また美容面だけではなく、ビタミンEが不足すると、貧血や神経障害などが起こることも知られています。食事でビタミンEを摂取することで、体の不調がやわらぐこともあるので、ぜひ摂取したい成分です。

冬場のしもやけ対策に

しもやけができてしまうと、痒みや痛みが出ることがあります。また赤くただれて見栄えもよくないものです。

しもやけの原因は、寒さや乾燥、血行不良などです。特に手足のしもやけは、血行不良から起こることが多いため、ビタミンEを摂取して血行を促すことでしもやけを防止できます。

また、湯船に入ったりマッサージをしたりすることも血の巡りを良くするのに効果的です。マッサージをする際は、ビタミンEが配合されているクリームを使ってケアしましょう。

濡れたままにしていると乾燥が進み、しもやけになりやすいため、お風呂上がりや手を洗った後は、必ず水気を拭き取って乾かすことも大切です。

ビタミンEを取り入れる方法

ビタミンEを取り入れる方法としては、食事で摂取する方法と化粧品を使用する方法があります。

普段の食事では、あまり意識して摂取することはない成分なので、どのくらいの量を摂取すれば良いのか分からない方もおられるでしょう。また、化粧品を選ぶ際はどのように選べば良いのでしょうか?

下記で、摂取目安量やビタミンEが配合されている化粧品の選び方について見ていきましょう。

食品から摂る

ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、ナッツやオリーブオイル、アボカド、うなぎなどの比較的身近な食品に多く含まれています。

例えば、料理で使う油をオリーブオイルに変えてみたり、おやつにナッツを食べてみたりなど、日々意識すれば十分な量を摂取することが可能です。

これらの食材は、生で摂取するよりも加熱して油と一緒に摂取することで、より吸収率が上がります。

また、一日の摂取目安量は、成人男性で6.0mgほど、成人女性で5.0〜5.5mgが目安となっています。妊娠中は6.5mg、授乳中は7.0mgが目安なので、普段より少し多めに摂取することを心掛けると良いでしょう。

摂りすぎるとどうなる?

ビタミンEは、摂取量の3分の1は蓄積されずに排出される成分なので、通常の食事で摂取する範囲では、摂りすぎになることは少ないと言われています。

ただし、サプリメントや健康食品などで必要以上に摂取してしまうと、過剰摂取となることがあるので、なるべく普段の食事から摂るよう心がけましょう。

近年では、ビタミンEの過剰摂取が原因で骨粗しょう症や肝障害などのリスクを高める可能性があるという研究報告もあります。必要以上に摂取するのも避けた方が良いでしょう。

ビタミンEが足りなくて起きる問題は多い

ビタミンEは、過剰摂取よりも、むしろ不足することで起きる問題の方が多いのです。
血行不良は冷えや頭痛、肩コリ、腰痛、貧血、しもやけ、肌荒れ、肌のくすみなどのトラブルの原因になります。 普段の食事から、意識してビタミンEを摂取するように心がけましょう。

トコフェロールを含む化粧品

トコフェロールは、ターンオーバーをサポートする効果が期待できる成分です。

成分表には酢酸トコフェロールと記載され、洗顔料やオイル美容液、クリームなどのさまざまなアイテムに配合されています。

成分表には配合量の多いものから順番に記載することになっているため、前の方に表示されているほど配合量が多くなります。なるべく主要成分として配合されているものを選ぶと良いでしょう。

成分表の後ろの方に書かれている場合は、酸化防止剤として少量配合されているだけなので、美容成分としてはあまり期待できません。

一緒に使うとより効果的な美容成分

化粧品でトコフェノールを取り入れる場合は、ビタミンEの持つ血行を促す作用に加えて、保湿成分や美白*成分も配合されているアイテムを選ぶと良いでしょう。より美しいうるおいのある肌に導きます。

ここでは、代表的な保湿成分と美白*成分を挙げていきます。どのような成分を選べば良いか分からない方は、ぜひチェックしてみてください。

保湿成分

目元や口元などの敏感な部分には、肌のバリア機能をサポートしてくれる、ヘパリン類似物質が配合されているものを選ぶとよいでしょう。

ヘパリン類似物質には、保湿効果と抗炎症効果、血行を促す効果があります。

乾燥肌や敏感肌の方は、肌を保湿しつつ、肌荒れや血行不良によるくすみもケアしてくれるヘパリン類似成分が配合されているアイテムを選びましょう。

美白*成分

ビタミンCやハイドロキノン、トラネキサム酸などの美白*成分とトコフェロールを組み合わせましょう。肌のターンオーバーをサポートしながら、メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐことが可能です。

また、ニキビ跡やシミなどの色素沈着もケアできます。

*メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ

まとめ

トコフェロールとは、脂溶性のビタミンEの一種で食事や化粧品から取り入れられます。

食事で摂取する場合は、オリーブオイルやナッツ、アボカドなどがあります。化粧品から取り入れる場合は、酢酸トコフェロールと記載があるアイテムを選ぶと良いでしょう。

ぜひ毎日のスキンケアにトコフェロールを取り入れてみてください。

人気記事

新着記事

最新クリニック

Facebook

Instagram

このエラーメッセージは WordPress の管理者にだけ表示されます
Instagram フィードに問題があります。
Click to Hide Advanced Floating Content