韓国コスメでも話題のCICA(シカ)って何?効果や取り入れ方を徹底解説!
ツボクサ由来の成分のシカ(CICA)は肌荒れ改善などの効果があり、肌を健やかに美しく整えてくれます。
韓国コスメにも使われ、シカ(CICA)を配合したスキンケアアイテムが日本でも肌を整えるアイテムとして注目を集めています。
今回は話題の成分「シカ(CICA)」の特徴や効果、取り入れ方について詳しく解説します。
シカ(CICA)とは
シカ(CICA)と聞くと名前から動物の鹿からとれる成分と思われがちですが、そうではありません。
シカという名前は、「シカケア(CICA CARE)」と呼ばれる韓国の薬局で販売されているシリコンジェルシートが由来です。シカケアには、手術跡やニキビ跡を保護して肌の再生をサポートする役割があります。
シカ(CICA)には、肌荒れをケアしながらたっぷりとうるおいを補給する効果があります。その効果の高さから、「シカケア(CICA CARE)のように美肌にいい」と話題になり、シカ(CICA)と呼ばれるようになりました。韓国では「皮膚再生アイテム」と呼ばれるほど人気の美容成分です。
シカ(CICA)の主な成分は「ツボクサエキス」です。ツボクサエキスは、セリ科の植物であるツボクサの葉や茎から抽出されます。ツボクサは蓮の葉が小さくなったような形をしており、ハーブの一種として、世界中で愛用されてきました。特に韓国やインド、中国では、美肌成分として広く知られ、多くのスキンケアアイテムに配合されています。
ツボクサはその効能から、数々の言い伝えが残っています。なかでも有名なのが、虎のエピソードです。傷ついた野生の虎がツボクサに身体をこすりつける様子を見た人が、その優れた効果に気がついたと言われています。そのため、ツボクサは別名「タイガーハーブ」と呼ばれ、貴重な植物として、大切にされてきました。シカ(CICA)配合のコスメのなかには、パッケージに虎のイラストが描かれていることもあります。
現代でもその効果は知られており、韓国ではシカ(CICA)を配合したシカクリームが、美肌アイテムとしてブームとなりました。シカクリームは、スキンケア効果の高さから、日本でもここ数年、愛用者が増えています。
シカ(CICA)で期待できる効果
ツボクサエキスなどを含むシカ(CICA)には、下記のようなさまざまな効果が期待できます。
(1)抗炎症作用や鎮静作用
シカ(CICA)には、肌の炎症を鎮めて健康な状態へと整える抗炎症作用や、肌の赤みや不調をおさえる鎮静作用があります。
炎症を起こすと肌の細胞がダメージを受け、シミやシワなどエイジングサインがあらわれる原因となります。抗炎症作用や鎮静作用のある成分を補給することで、炎症を予防・改善し、適切なエイジングケアができるでしょう。
炎症は一度発生してしまうと細胞にダメージを与えてしまい、落ち着くまで大変なので、肌荒れがしやすい方は日ごろから、抗炎症作用や鎮静作用のあるスキンケアを使うのも方法のひとつです。
(2)傷ついた皮膚の細胞を修復・再生する作用
ツボクサエキスには、傷に塗る軟膏にも使われている「マデカッソシド」という成分が含まれています。臨床試験でも、傷や火傷などダメージを受けて傷ついた皮膚の細胞を修復・再生する作用が報告されています。
化粧品の場合は医薬品と比べて含まれているマデカッソシドの量が少ないため、効果はおだやかですが、肌トラブルの改善効果が期待できます。
(3)保湿効果
シカ(CICA)には保湿成分が豊富に含まれており、ホコリなどの外部刺激や乾燥などから肌を守ってくれます。乾燥や外部刺激などによる肌のバリア機能の乱れを整え、肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」を促進。肌を健やかに保ち、シミや色素沈着の原因となるメラニンを排出しやすい状態に整えます。
肌荒れやニキビ、吹き出物、色素沈着などの肌トラブルを防ぎ、ハリやうるおいのある美肌へと導きます。また、乾燥によるくすみを防ぎ、肌をクリアな印象に整えるなど、さまざまな効果が見込めます。
(4)抗酸化作用
人間の身体は、生きて呼吸しているだけで少しずつ「酸化」していきます。酸化とは一言で言うと「サビる」ことです。皮を剥いたリンゴの実の部分が茶色くなったり、釘が茶色くサビてしまったりするのと同様、人間の身体もサビてしまいます。
身体が酸化すると、血管などの老化や、シミ・たるみ・シワといった肌の老化、吹き出物をはじめとする肌荒れなど、さまざまな不調の原因となります。トラブルのない美肌を保つには、酸化を防ぐのが重要といえるでしょう。ツボクサエキスには「抗酸化作用」があり、肌を酸化から守り、シミやシワなどのエイジングサインをケアする効果が期待できます。
(5)コラーゲンの生成を促進する作用
肌は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」で構成されています。コラーゲンは、弾力性の高い繊維状のたんぱく質の一種で、真皮の大部分を占めます。肌のハリや弾力は、真皮のなかに網のように張り巡らされているコラーゲンによって保たれているのです。コラーゲンは年齢を重ねることにより減少するため、肌のハリや弾力を保てなくなってしまいます。
ツボクサエキスには「コラーゲン」の生成を促す働きがあり、肌のハリを補い、たるみやシワなどのエイジングサインをケアする効果が期待できます。
(6)血行促進作用
血流がスムーズな場合、身体に必要な栄養や酸素がすみずみまで届き、老廃物も体外に排出されやすい状態になります。血行が滞ってしまうと栄養や酸素が不足して、健康な肌を生み出す力が低下するため、ターンオーバーが乱れます。ターンオーバーが乱れると、肌荒れなどトラブルが起きやすくなるのです。
ツボクサエキスは、血行促進作用があり、ターンオーバーを促進し、美しい肌を保ちます。
(7)糖化を防ぐ
「糖化」とは体内でタンパク質や余った糖が結びつき、タンパク質が劣化して「AGEs(終末糖化産物)」という老化物質になる現象を指します。
糖化により肌のハリや弾力に大切なコラーゲンなどのタンパク質が変性すると、肌の色が黄色っぽくくすんだり、ハリが衰えてシワやたるみを引き起こしたりしてしまいます。そのため糖化が進むと、肌にエイジングサインが出やすくなるでしょう。
糖化対策をできる成分はまだあまり知られていませんが、ツボクサエキスは貴重な対策可能な成分として注目されています。
(8)抗菌作用
ツボクサエキスには抗菌作用があり、肌を清潔な状態に保つ効果が期待できます。肌に細菌がつくことによる肌トラブルを防ぎ、健康で美しい肌へと整えます。
シカ(CICA)の取り入れ方
シカ(CICA)を取り入れる方法としては、シカクリームなどのスキンケアアイテムやサプリなどがあります。それぞれの特徴やメリットなどを解説します。
化粧品
ツボクサエキスによる美肌効果の高さから、シカ(CICA)はさまざまなタイプの化粧品に使用されています。代表的なものは下記の通りです。
シカクリーム
シカクリームは、シカ(CICA)が人気となったきっかけのスキンケアアイテムです。しっかりと保湿しながら、ツボクサエキスの力で、肌を健やかな状態へと整えます。
普段の保湿ケアアイテムをシカクリームに変えるだけなので、手軽にシカ(CICA)を取り入れられるのが魅力です。ツボクサエキスの配合量や他の美容成分、テクスチャーなどをチェックして、自分の肌や好みに合ったものを使いましょう。
化粧水
化粧水は、クレンジングや洗顔で失われた水分を補う重要アイテムです。シカ(CICA)は保湿力が高いため、乾燥しがちな洗顔後の肌にしっかりとうるおいを与えられます。
シカ(CICA)配合の化粧水は、抗炎症作用や鎮静作用があるため、ニキビ肌や敏感肌でも使用可能です。肌をいたわりながら、しっかり保湿するのに向いています。
シートマスク
シカ(CICA)をたっぷり染み込ませたシートマスクは、肌に密着させることにより、顔全体にツボクサエキスなどの美肌成分をいきわたらせる効果があります。
スペシャルケアとして使用するのはもちろん、数十枚入った大容量のシートマスクもあり、毎日のお手入れにも便利です。
クレンジング・洗顔
シカ(CICA)入りのクレンジングや洗顔を使えば、メイクや汚れを落としながら、乾燥や肌荒れを防ぐことができます。保湿力も高いため、しっとりと洗い上げられます。クレンジングや洗顔は毎日のことなので、続けやすいのがメリットです。
その他、リップ・美容液、ボディケアなど、シカ(CICA)を使用したスキンケアアイテムはたくさんあります。
サプリメント
シカ(CICA)配合のサプリメントは、タブレットやカプセル状なので、場所や時間を選ばず、ツボクサエキスなどの美容成分を補給できます。スキンケアアイテムとは異なり、内側から肌の調子を整えられるのがメリット。より美肌効果を得るために、シカ(CICA)配合のスキンケアと併用する人も多いと言われています。
化粧品とサプリメント以外には、ツボクサをサラダやスムージーにして食べる方法もあります。ベトナムでは「ラウマー」と呼ばれ、炒め物やスープなど、さまざまな料理に使われています。
シカ(CICA)に副作用はあるの?
シカ(CICA)の主成分であるツボクサエキスは、さまざまな試験の結果、皮膚への刺激が低く、アレルギーの原因となりにくい成分と言われています。
しかし、体質によっては肌に異変が起きる可能性もあります。化粧品を使用する場合は「パッチテスト」を推奨します。パッチテストとは、自分の肌がその化粧品にかぶれるかどうか調べるテストです。二の腕などの紫外線の当たらない部位に化粧品を塗って時間を置き、肌の状態をチェックします。特に敏感肌の方は、パッチテストを実施すると、肌にダメージを与えるリスクを軽減できます。
もし腫れ・かゆみ・赤みが出た場合は、すぐに化粧品を洗い流しましょう。もし、症状が落ち着かない場合は、医師に相談してください。
パッチテストで問題がなくても、肌のコンディションによっては、異変が起きる場合もあります。もし、使用中に身体に合わないと感じた場合には、使用を中止しましょう。
話題のシカ(CICA)を取り入れて輝くような美肌に
シカ(CICA)は、シカクリームをはじめとする韓国コスメに配合されていて、ツボクサエキスを主成分としています。ツボクサエキスには、抗炎症作用や鎮静作用、肌の修復作用などがあり、火傷やケガの跡を保護するシリコンジェルシートにも使われています。
シカ(CICA)は、シカクリーム以外にも、化粧水やシートマスク、クレンジングなどにも使用されています。また、内側からケアできるサプリメントも人気です。
アレルギー反応などの副作用はほとんどありませんが、腫れや・かゆみ・赤みが出る可能性もあるので、パッチテスト後の使用が推奨されています。
肌荒れが気になる方は、話題のシカ(CICA)配合スキンケアを取り入れて、健やかな美肌を目指してはいかがでしょうか。