美容医療のかかりつけ わたしの名医

イオン導入 肌のツヤを整えるために

日々スキンケアをしているのに、乾燥や毛穴、肌荒れが気になるということはありませんか?肌悩みにアプローチするためには、美容成分を肌に浸透させることが大切です。
肌悩みがある方におすすめの施術の一つとして、「イオン導入」が挙げられます。イオン導入は皮膚科や美容クリニックでも一般的に行われており、お肌に美容成分が浸透しやすくなる施術です。

「イオン導入」の仕組みや料金相場、効果などについてご紹介します。

今回、イオン導入について教えてくれたのは

看護師 石原穂乃佳さん

看護師。都内の大学病院の消化器外科にて急性期看護を習得 。 内視鏡内科に務め、内視鏡介助の看護スキルを習得。 その後、アートメイクの外部講習を受講し、美容部門の看護師として活躍するために 大手アートメイク専門クリニックに就職。 2年間アートメイクの技術や色素と肌の関係性などの知識を習得。

現在は、内科クリニック内にてアートメイク部門を立ち上げ、アートメイク看護師として活躍中。アートメイク症例人数1000件以上。 美容部門の看護師として、お客様の肌質や顔の特徴からデザインのカウンセリングを行い、本人の納得するベストな眉の形を提案し、アートメイクを提供している。

イオン導入とは

イオン導入とは、美容成分ををより深くお肌に浸透させるための施術です。マイナスやプラスの電気を帯びた水溶性の薬剤を、イオン導入器から発せられた電気の力で浸透させます。
通常、肌の細胞は外界からの異物・不純物が入ってこないように肌を守っています。ただ、この肌を守るバリア機能は肌に良い成分もブロックしてしまい、コットンや手で化粧水を塗ったとしてもしっかり奥までは浸透しません。

そこで専用の機器で肌に微弱な電流を流します。プラスの電気を帯びている成分にはプラスの電流、マイナスの電気を帯びている成分にはマイナスの電流を流し、それらが反発し合う力で皮膚のバリアを通過させるイメージです。
それぞれの成分に合った電流を流すことで一時的に肌のバリア機能をおさえることができます。よって、美容成分を肌の奥深くまで浸透させることが可能になります。 針を使わないので、痛みやダウンタイムがほとんどありません。施術直後から普段通りの生活ができます。

こんなお悩みの方に

・毛穴の開きやたるみが気になる
・ニキビ・ニキビ跡が気になる
・乾燥肌を改善したい
・ハリや弾力を取り戻したい
・小じわなどを無くしたい
・くすみや色ムラを改善したい

施術時間・回数の目安

クリニックにもよりますが、施術時間は10分から20分程度です。診察やその後のメイクなどを含めると1時間ほどかかる場合があります。 回数の目安としては、1週間から2週間に1回のペースで施術を受けると美肌効果を持続できるでしょう。

料金相場

料金体系はクリニックによって大きく異なります。実際にいくつかのクリニックにおける料金体系から相場を確認しましょう。 使用する成分やメニューによっても異なりますが、一回当たり4000~20000円程度のクリニックが多いようです。
病院によって対応する成分は異なりますが、ビタミンCとトラネキサム酸は多くの病院で取り扱われており、ビタミンCだと4,000円~5,000円、トラネキサム酸だと5,000円~6,000円程度が相場です。
回数をまとめて購入するなどで安くなるクリニックも多いです。

成分による効果について

次に、イオン導入の際に使用する成分がもたらす効果について具体的に解説していきます。

肌のキメや透明感にはビタミンC

「ビタミンC」をイオン導入することによって、肌のキメや透明感がアップします。ビタミンCには皮脂の分泌を抑えたりコラーゲンの生成を促進したりする効果があり、美肌作りにはかかせない成分です。
また、老化やニキビの予防にも効果があります。イオン導入を行っているクリニックの多くは「ビタミンC」に対応しており、価格も他の成分と比べると低価格のため初めての方も始めやすい成分です。

シミ・そばかす・くすみにはトラネキサム酸

「トラネキサム酸」には、シミ・そばかす・くすみを改善する効果があります。 トラネキサム酸は多くの女性が悩んでいる「肝斑(かんぱん)」というしみの特効薬としても、近年処方されています。
美白を目指す人に、トラネキサム酸のイオン導入は選ばれています。

肌の引き締めにはグリシルグリシン

イオン導入では肌の引き締め効果も期待できます。特にグリシルグリシンは肌の炎症をおさえて肌細胞内のイオンバランスを整えます。
肌にキメがなかったりたるみがあったりすると、どうしても毛穴が目立ちがちです。そこで引き締め効果のあるグリシルグリシンをイオン導入で取り入れることで、肌にハリが戻り毛穴も目立たなくなります。 クリニックによって取り扱っている成分も異なるので、医師と相談しながら自分のお肌状態にあった成分を選びましょう。

併用できる3つのおすすめの施術

せっかくイオン導入を行うのであれば、より効果を得たいものです。ここでは、イオン導入と併用することで相乗効果が期待できるおすすめの施術を紹介していきます。

マッサージピール(ケミカルピーリング)

イオン導入の前にマッサージピールを行うことで有効成分がさらに肌へ浸透しやすくなります。
マッサージピールとはTCA(トリクロロ酢酸)が真皮深層に作用し、肌の奥からハリを改善させる施術です。

表皮への強い剥離効果は極力抑えられているため、ほとんどダウンタイムがありません。かさぶたにもなりにくい点も大きなメリットです。
薬液が表皮を通過し皮膚の深い部分に浸透することで、真皮の細胞からコラーゲンの生成を促します。コラーゲンが生成されるとお肌はきめ細かくなり、よりふっくらするでしょう。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルにおいても、イオン導入の前に行うとより高い美肌効果が実感できるでしょう。
フォトフェイシャルは医療用の光を照射することで、お肌のシミやそばかすのもとであるメラニンを分解し色素を薄くします。 また、フォトフェイシャルは真皮の線維芽細胞を刺激するためお肌のコラーゲン生成にも効果的です。お肌の保水力が向上しハリが生まれます。

白玉点滴

白玉点滴は美白成分であるグルタチオンを高濃度で注入する施術です。グルタチオンにはメラニンの生成を阻害する働きがあるだけではなく、すでに生成されてしまったメラニンを分解する効果もあります。
また、美白だけにとどまらず肌荒れや疲労回復の効果も期待されており、近年人気が高まっている施術方法です。

施術の流れ

次に、イオン導入を受ける際の流れについて解説していきます。イオン導入自体そこまで大がかりな施術ではないため、身構えてクリニックに行く必要はありません。 ただ、施術の流れを知っておくとクリニックに行ったときにスムーズに対応できます。

1. カウンセリング・診察
まずはカウンセリング・診察で肌の状態を診察します。
また、施術内容や料金の説明も診察の際に行われるため、何かわからないことや不安なことがあれば遠慮なく質問しましょう。

2. メイクオフ・洗顔
施術の前にメイクや肌の油分を洗い流します。

3. イオン導入の施術
カウンセリング・診察が終わると実際に施術に移ります。診察の際に希望した成分を散布し通電させるために濡れたガーゼを密着させ、さらに上からラップをします。
このとき、電気を逃がすための棒を手に持った状態です。事前準備が終わると微弱な電流を流しイオン導入を行っていきます。
施術中何も感じない方もいますが、少しだけピリッとした感覚になる方もいるようです。施術時間自体はクリニックにもよりますが大体10分から20分かかります。

4. 終了
施術後は散布した成分を軽く拭き取り、乳液をつけます。 帰りに化粧直しをする方は来院時にあらかじめ化粧道具を持ってきておくとよいでしょう。
施術後、何か気になることがあれば気軽にクリニックへ相談してください。

術後・施術の注意点

まずイオン導入は妊娠中の方やてんかんと診断されている方、ペースメーカーを身体に埋め込んでいる方の施術はできません。
また、イオン導入は人によって痛みやしびれなどを伴うことがあります。これらは時間の経過で収まることがほとんどですが、痛みやしびれが数週間続くようであれば施術を受けたクリニックに連絡しましょう。

マッサージピールやフォトフェイシャルを併用する場合は、施術前日の顔そり、パック、スクラブ洗顔は禁止です。

施術3日前以降は、次の成分含有化粧品を使用は避けてください。
・レチノイド(レチノール、レチノイン酸、トレチノインなど)
・ハイドロキノン
・グリコール酸

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