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ニキビ跡に効果的!皮膚を再生させるCO2フラクショナルレーザー

毛穴の開きやニキビ跡などの肌トラブルを自力で改善するには限界があります。どうしても改善しない場合、医療の力を借りるのも1つの手です。CO2フラクショナルレーザーは肌のターンオーバーを促す施術で、ニキビ跡や毛穴だけではなくシミやそばかすなどにも効果があります。本記事では、CO2フラクショナルレーザーの効果や料金相場、注意点について解説していきます。

今回、CO2フラクショナルレーザーについて教えてくれたのは

薬剤師 月岡忍さん

現役薬剤師、2児の母。総合病院、薬局、治験業務(CRA)を経験。服薬指導や患者向け勉強会を行う中で、食事や生活習慣の見直しをすることなく薬さえ飲めばどうにかなると考える人が多いことに疑問を感じる。その一方、我が子がアレルギー体質のため、食の見直しや民間療法も学ぶ。そこで様々な考えの人に出会い、薬を否定し民間療法に偏りすぎることにも懸念を抱く。インターネットの普及以外に、医師と患者双方のコミュニケーション不足が薬否定に走る要因と考え、薬剤師として何が出来るのかを模索する。薬の知識もあり、勉強会を行っているからこそ相談したいという問い合わせが増えている。現在、薬剤師をする傍ら、講師業や健康的な身体作りのサポートを行っている。

CO2フラクショナルレーザーとは

フラクショナルレーザーとは肌の表面に0.15mmほどの穴を無数にあけ、その穴を埋めようとするお肌の力(細胞分裂)を利用した施術方法のことです。

2004年以前は、皮膚表面全体をレーザーや薬剤などを使って剥離する「リサーフェシング」という施術方法が主流で、特に「ブルーピール」と呼ばれる強力なピーリング剤を用いた治療はアメリカでは人気が高い治療法の1つでした。 ただ、リサーフェシングは古い皮膚を一度剥がして新しい皮膚と入れ替える施術であったため、効果は絶大でしたが治療後1ヶ月間は包帯を巻いている必要があったり副作用で色素沈着を起こしたりといったデメリットが多かったのです。
特にメラニン色素の多い日本人には色素沈着が多発したため、日本では広まらなかったという経緯があります。

一方、フラクショナルレーザーは少しずつ皮膚を入れ替えるため副作用やダウンタウンもリサーフェンシングよりも控えめです。よって、副作用やダウンタイムを極力抑えながら少しずつ肌の若返り効果が得られるレーザーとして人気があります。
近年では波長や特徴の異なる10種類以上のフラクショナルレーザーが市場に出回っており、アンチエイジング治療だけではなくニキビ跡や傷跡の治療にも用いられています。

本記事で解説するCO2フラクショナルレーザーは、フラクショナルレーザーの中でも炭酸ガスを使ったレーザー治療法です。

こんなお悩みの方に

真皮層におけるコラーゲン・エラスチンの生成や肌の引き締め効果が期待されており、幅広い肌の悩みに対応できます。

特に、
・毛穴の開き
・ニキビ跡
・肌のたるみ
・シワ

に対して効果が見込めるでしょう。

ピコフラクショナルレーザーとの違い

CO2フラクショナルレーザー
角質や表皮の細胞に反応し、皮膚の表面に穴をあける施術方法です。 顔の表皮や角層そのものに反応するため、一時的に肌が赤くなったり熱を持ったりなどの副作用が出現することがあります。

ピコフラクショナルレーザー
角質や表皮表面を通り越して表皮の一番下の基底層やさらに下にある真皮に反応します。角質や表皮表面を通り越して表皮の一番下の基底層やさらに下にある真皮に反応します。

CO2フラクショナルレーザーの効果

CO2フラクショナルレーザーは様々な肌の悩みに効果があります。ここでは、いくつかの肌の悩みに対して、CO2フラクショナルレーザーがどのように作用するのかを解説していきます。

毛穴の開き

CO2フラクショナルレーザーは、毛穴の開きに効果を発揮します。毛穴が目立つ箇所にレーザーを照射することで一時的に肌の組織が破壊し、それを修復しようと肌の再生が進む仕組みです。
再生の過程では、コラーゲンやエラスチンなどが生成され肌がふっくらします。肌にハリがでることで、毛穴の開きやニキビ跡などが目立たなくなります。

ニキビ跡、ニキビ跡の凸凹

ニキビ跡、特に肌の凸凹に悩んでいる方は多いでしょう。そもそもニキビ肌の凸凹は、「表皮」とその下の「真皮」が炎症を起こし、治癒していく過程で肌が縮んだり代わりの組織をつくりすぎたりすることで発生します。
こちらもCO2フラクショナルレーザーを照射することで肌が新しく再生し、内側から皮膚が持ち上げることでニキビ跡を目立たなくしていきます。

シミ・くすみ・そばかす

シミ・くすみ・そばかすなどの色素沈着にもCO2フラクショナルレーザーは効果を発揮します。
皮膚の細胞が入れ替わることを肌のターンオーバーといいます。肌のターンオーバーは約28日サイクルです。しかし、年齢や紫外線、ストレスなどでそのサイクルが延びてしまいます。すると肌に古い細胞が残ってしまい、それがシミ、くすみ、小じわなどの原因となるのです。
そこでCO2フラクショナルレーザーを何度も照射し、肌のターンオーバーを促進させます。徐々にシミやくすみ、そばかすも目立たなくなるでしょう。

おすすめの併用施術

イオン導入

フラクショナルCO2レーザーを照射直後は肌に小さな穴が開いた状態です。そこに成長因子を肌に取り込むイオン導入を併用することで、成長因子を肌に吸収させることができます。

肌の層には肌のハリや若さの大きな要素である線維芽細胞というものがあります。成長因子はその線維芽細胞を活性化させる栄養素です。 成長因子は元々体内に存在する成分ですが、年齢とともに減少していき線維芽細胞の活動性も低下していきます。つまり、成長因子の減少は肌の老化につながると言えます。
成長因子を併用することでCO2フラクショナルレーザー単体よりも肌のターンオーバーが促進されやすくなります。

CO2フラクショナルレーザーは安い?料金相場

CO2フラクショナルレーザーの施術費は、クリニックによって異なります。
顔全体にCO2フラクショナルレーザーを照射する場合、1回1万円程度かかるクリニックが多いです。 お試しで施術を受けてみたい方は、初回限定の割引サービスを実施しているクリニックもあります。
施術代が安くても麻酔代が別途で発生するクリニックもあるため、料金体系は問い合わせて確認しましょう。

施術の流れ

CO2フラクショナルレーザーを受ける際の流れについて解説していきます。

1. カウンセリング・診察
施術を受けたい部位や症状、施術プランについてカウンセリングをします。 副作用や術後のアフターケアについてわからないことや不安なことがあれば遠慮せずに質問しましょう。
また、施術内容や料金の説明も診察の際に行われるため、何かわからないことや不安なことがあれば遠慮なく質問しましょう。

2. メイクオフ・洗顔
施術の前にメイクや肌の油分を洗い流します。

3. 施術
最初に目を保護するアイシールドを装着し、人によってはここで麻酔クリームを塗ります。 麻酔が効いたあと、肌質や症状にあわせ出力を調整して照射していきます。照射時間は15分から20分程度です。

4. クーリング
術後のほてりを抑えると同時にダウンタイムを軽減するためのクーリングを行います。

術後・施術の注意点

施術時間・回数の目安

施術時間はクリニックによって多少差がありますが、15分~20分程度です。施術前に洗顔や麻酔の時間も含めると1時間以上かかることもあるため、時間に余裕を持って予約をするとよいでしょう。
施術回数は1回でも効果を実感できる方が多いです。(一度の施術で肌の5%~20%が再生)より効果を感じたい方は1ヵ月に1回の施術を5回ほど行うと、根本的な肌質の改善が見込めます。

痛み

施術時は、顔の表面にチリチリとした痛みを感じます。我慢できないほどの激痛ではないものの、心配な方は麻酔クリームを別途料金で追加することも可能です。

副作用やダウンタイム

施術後は半日ほど赤みとひりひり感が続きます。人によっては数日続くこともあるため、痛みが長引くようであればすぐに施術したクリニックへの連絡が必要です。

メイク

施術直後~翌日は基本的にメイクは禁止です。クリニックによってはパウダーファンデーションのみOKなところもあります。通常のメイクは3日目頃より可能です。

術後の注意点

洗顔時に顔をこすってはいけません。治りが遅くなる可能性があります。また、治りが悪いと色素沈着や跡が残るなどのリスクがあるため、必ずクリニックの指示に従ってケアをしていきましょう。

CO2フラクショナルレーザーを受けられない人

CO2フラクショナルレーザーを受けられない人

次に当てはまる方はCO2フラクショナルレーザーの施術を受けられない可能性があるため、まずはクリニックで相談が必要です。

・日焼けをしている人・またはする予定がある人
・妊娠中や授乳中の人
・ケロイド体質の人

また、施術後は肌が紫外線の影響を受けやすい状態になっているため、UV対策を徹底することが必要です。

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