美容医療のかかりつけ わたしの名医

ホームケアの治療補助として
開発した「HSコスメ」

HSコスメ

鈴木形成外科は、レーザー治療をいち早く取り入れた、形成外科治療と美容皮膚科・美容外科の専門クリニックです。今回は院長の鈴木晴恵先生に、医師を目指したきっかけやクリニックのこだわり、さらにオリジナルブランド「HSコスメ」の特徴などについて、お話を伺いました。

患者様に喜ばれるところに
とても魅力を感じた

―― いろいろな科がある中で、なぜ形成外科医を目指されたのですか?

鈴木 私は、子供のころから工作や手芸など手先を使う作業が好きで、手先の器用さを活かせる建築とかデザインの仕事に就きたいと思っていました。しかし高知医科大学医学部(現・国立高知大学医学部)に合格して、形成外科があることを知りました。
事故や火傷などでできてしまった身体の表面の傷跡や変形を、建築やデザインのように、自分の技術でキレイにできて患者様に喜ばれるところにとても魅力を感じたのです。

鈴木形成外科 院長 鈴木晴恵先生
鈴木形成外科院長 鈴木晴恵先生

―― 美容医療のやりがいや苦労などを教えてください。

鈴木 形成外科で手術をして形的にはほぼ元通りになったとしても、必ず傷跡は残るため、そこを目立たなくすることを患者様も私も望んでいます。その手段としてレーザーなどを使いますが、形を美しく整えたうえで傷跡をできるだけ目立たなくナチュラルな状態にするのが美容医療のやりがいです。
レーザーはもともとアザや血管腫の治療のために開発されたものなんですね。現在使われているレーザー治療のほとんどは、ロックス・アンダーソン教授が所長を務めるハーバードメディカルスクールのマサチューセッツ総合病院付属ウェルマン研究所から生まれています。
私は研究所に出入りさせてもらいアンダーソン教授とよく議論を交わし、共同で論文を書かせていただいたりもしましたが、そもそものキッカケは1992年に青アザの治療がQスイッチNd:YAGレーザーでできるのではないかとアンダーソン先生に相談し、日本で初めてQスイッチアレキサンドライトレーザーとQスイッチNd:YAGレーザーを持ち込み、これら刺青除去用に開発された装置を青アザ治療に応用したことが始まりです。

医療とエステを融合させる
「メディカルエステ」

―― 形成外科の術後の傷跡などをレーザーでキレイにするのがクリニックの特徴の一つということですね。

鈴木 そうですね。もう一つ大事なツールとしては医療とエステを融合させる「メディカルエステ」です。これは1990年に私が作った言葉です。アザを綺麗にするためにレーザー治療をするとしばしば色素沈着が起こります。
そうすると、色素沈着が無くなるのを待ってから次のレーザーの照射をすることになります。出来るだけ早く色素沈着を取り除くために、ビタミンCなどの美白成分をイオントフォレーシスで皮膚に導入する方法をディカルエステで行い、よい効果を得ていました。
これをアジア太平洋国際皮膚科学会や日本美容学会で発表すると、まずアジアに、次いで日本にイオントフォレーシスブームが起こりました。

患者様に使ってほしい
コスメやサプリを開発

カクテルクリーム
カクテルクリームⅢ
30g:5,500円(税込)
サンスクリーンミルクUV25
50g:4,400円(税込)

―― なぜ、オリジナルブランド「HSコスメ」を作ろうと思ったのですか?

鈴木 治療をしていく中で、病院でできることは限られています。患者様がホームケア化粧品を使って日常的にスキンケアをしてくださると高い効果が期待できると考えましたが、当時は治療補助に使えそうな化粧品がありませんでした。ですから、患者様に使ってほしいけど、商品として売られていないものを作ろうと思ったのんです。

最初に作ったのは「HSカクテルクリーム」です。美白剤は当時もいろいろな化粧品会社から販売されていましたが、コウジ酸やアルブチン、ビタミンCなど、一つの成分を使うものが多かったのですね。それぞれの成分は実験的にはメラニンの生成を抑えるなどの効果が認められるわけですが、化粧品にするときには法律的に濃度が規制されています。それでいろいろな成分をカクテルして作ることで、法律的に決められている濃度に抑えることが出来るのではないかと考えたわけです。
次に日焼け止めですが、日焼け止めクリームは紫外線から肌を守るためには絶対に必要なアイテムです。でも、各社から効果的なものがたくさん発売されているので作るつもりはなかったのです。日焼け止めを落とすためにはクレンジングが必要ですよね。でもクレンジングで肌を痛めてしまうので、肌を傷めないクレンジングを作りたいと思って、何年も試行錯誤していました。ところが、あるとき、日焼け止めクリームを落とすのに、クレンジングが必要なければいいじゃないかという逆の発想で、お湯または石鹸で洗い流せる日焼け止めクリームを作ろうと思ったんです。

HSコスメは、治療が進んで使うほどにアイテムを減らしていって、最後は日焼け止めだけ使ってもらったらいいよというものです。

―― コスメ以外にサプリも作られていますよね。

鈴木 うちのクリニックでは「栄養外来」を開設しています。一番の薬は毎日の食事ですが、調子が悪い方には食事を中心とした生活習慣の改善について指導し、診察した上で、その人のそのときに合ったサプリを紹介しています。つまり必要な人に必要な時だけ使ってもらうわけです。そんな中で、どなたが飲んでも有効で安全と考えるサプリは「ビタミンC」、「植物性のEPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)」、「コエンザイムQ10」の三つで、オリジナルサプリとして販売しています。
ビタミンCは、もともとアスコルビン酸の粉末です。カプセルや錠剤にすると余計な成分を摂ってしまうため、粉末のまま摂取するのがよいと考えています。また、なかにはアスコルビン酸カルシウムを使っているものもありますが、カルシウムは組織に石灰化を起こしやすく、動脈硬化や尿路結石の原因になりかねません。そのため、うちではアスコルビン酸だけのサプリを作りました。
人が身体の中で作ることができないため、摂取する必要がある油を必須脂肪酸と言いますが、揚げ物、炒め物、加工食品を多く摂る現代の食生活ではオメガ6も脂肪酸が多くなりがちです。このために現代の人はさまざまな炎症の病気が増えています。日本人の場合、α-リノレン酸からEPA・DHAへの変換効率が低い人が多いのでEPA・DHAをサプリで摂ることをお勧めします。

オメガ3脂肪酸であるEPA・DHAサプリは、魚の油から作ったものが一般的です。でも実は魚にとってもEPA・DHAというのは必須脂肪酸なのです。これらは魚が作っているわけではなくて藻が作っているのです。魚は藻を食べているから魚にEPA・DHAが多いのです。PCBや重金属、放射物質などの海の汚染物質は魚の油に蓄積されがちです。
そこで、キレイな水で陪食した藻からEPA・DHAを直接摂ろうということで、このサプリを作りました。

コエンザイムQ10は、身体の中で作られるエネルギー産生に欠かせない補酵素ですが、年齢を重ねるとだんだん作られる量が減ってきます。特に40代以降の方は補給した方がいいのです。

ビタミンC3000
ビタミンC3000
93g:4,400円(税込)
EPA・DHA
EPA・DHA
120粒:4,620円(税込)
還元型コエンザイムQ10
還元型コエンザイムQ10
60粒:4,960円(税込)

プラントベースホールフード、
食を正すことを伝えていきたい

―― 今後の展開について教えてください。

鈴木 美容も健康も、基本は何を食べているかということです。2011年から栄養や食を勉強してきてたどり着いた結論は、「プラントベースホールフード(植物性の未精製・未加工食品、PBWF)」です。つまり植物性の食べ物を極力精製しないでたべることです。
ニキビや肌荒れの治療をしても改善は一時的なのです。根本的に治療するためには食事が大事なので、食を正すことを伝えていきたいです。

鈴木形成外科 院長 鈴木晴恵先生

鈴木形成外科

院長 鈴木晴恵先生(すずき はるえ)

略 歴

1978~1984 高知医科大学医学部(現 国立高知大学医学部)
1984 医籍取得 (医師免許番号 279971)
1989 麻酔科標榜医取得(厚生労働省No. 5033)
1990 日本形成外科学会認定専門医(No. 89-0631)

職 歴

1984~1986 京都大学医学部附属病院形成外研修医
1986~1988 京都大学医学部附属病院麻酔科医員
1988 大阪赤十字病院形成外科医師
1988~1990 冨士森形成外科勤務医
1990~2000 城北病院形成外科勤務医
2000~ 鈴木形成外科院長

所属学会

1985~ 日本形成外科学会
1987~ 日本美容外科学会
1989~1997 日本医学脱毛医学会
1990~ 日本臨床皮膚外科学会
1994~ アメリカレーザー医学会(Fellow)
1996~ 日本レーザー医学会
1995~ 日本皮膚科学会
2001~ 日本美容皮膚科学会
2013~ 国際オーソモリキュラー医学会
1993~ 日本臨床皮膚外科学会理事
1994~1997 日本医学脱毛学会理事
1994~ 第11回日本臨床皮膚外科学会会頭
2002~ 日本レーザー医学会評議員
2003~ 京都形成外科医会理事
2015.7.5~ 京都形成外科医会会長

鈴木形成外科

鈴木形成外科

〒605-0009 京都府京都市東山区大橋町89-1
TEL:075-752-1533

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