水光注射 肌のハリやツヤを改善するために!韓国発の美肌ケア
「水光注射(すいこうちゅうしゃ)」は、肌のハリツヤの衰えや毛穴の開きなどのエイジングサイン対策として注目されている美肌治療です。美容大国・韓国で誕生した施術で、日本でも人気があります。
この記事では、水光注射の概要や仕組み、他の美容施術との違いなどについて解説します。
水光注射とは
水光注射とは、極細の針がついた専用注入器で「非架橋型ヒアルロン酸」をベースとした薬剤を注入する施術です。非架橋型ヒアルロン酸は、ゲル状のヒアルロン酸とは違い、水のように柔らかな性質があり、自然にボリュームアップできます。
韓国発祥の美容施術で、名前の由来はつやとうるおいあふれる肌を意味する「水光皮膚(ムルガァンピブ)」から来ています。
名前の由来通り、肌につやとうるおいを与え、輝くような美肌に整える効果があるといわれています。また、均等に美容成分を注入できるため、比較的効果が実感しやすいのが特徴です。
さらに、ベースとなるヒアルロン酸以外にも、肌悩みに合わせた成分を注入でき、理想の肌へと整えられます。
こんな悩みを持っている人に
✔ うるおいとハリのある美肌になりたい
✔ 年齢とともにたるみが気になってきた
✔ 若々しい印象になりたい
✔ 毛穴の目立たない肌に整えたい
✔ 手や首元の年齢感を改善したい
✔ さまざまな肌悩みを一度に対策したい
水光注射の仕組み
水光注射は、皮膚の表皮から真皮層上方という浅いゾーンに、機械を使用してヒアルロン酸をはじめとする美容成分を注入する施術です。
機器の先端は極細の針がたくさん埋め込まれたスタンプのような形状をしており、ハンコ注射のような要領で注射します。肌を吸引しながら注射をするため、一定の深さに適切な量の美容成分を正確に届けることが可能です。
一般的な手で行う注射より、ターゲットとなる部位にムラなく美容成分を届けられ、薬剤の漏れも少ないのが特徴です。痛みを軽減しつつ、より高い美容効果が期待できます。また、一度に数か所に注射できるため、施術時間も短めです。
さらに、水のように柔らかなヒアルロン酸を使用しているため、目の周りなど皮膚の薄い箇所に注入しても、凸凹になる心配はほとんどありません。
肌にハリや弾力、うるおいを与えるヒアルロン酸に加え、肌悩みに合った薬剤を注入することで、さまざまな美容効果が期待できます。
ハリを注入する深さや注入する美容成分の量、皮膚を吸引する力も調整でき、一人ひとりの肌のコンディションや悩みに合わせたオーダーメイドの施術が可能です。
水光注射のメリットや効果は?
年齢とともに減少するヒアルロン酸を補う
皮膚の真皮層に存在するヒアルロン酸は、肌にうるおいとしなやかさをもたらしますが、20歳をピークに年齢を重ねるごとに量が減少してしまいます。ヒアルロン酸の現象は、肌の弾力やハリの低下、しわ、たるみなどのエイジングサインの原因の1つです。
水光注射に使用する薬剤のベースである非架橋型ヒアルロン酸は、高い水分保持力があります。肌にハリや弾力、うるおいを与え、エイジングサインの改善効果が見込めます。保湿効果が高いため、乾燥肌や毛穴の開き、ニキビ跡にも有効です。
美容成分を組み合わせて、さまざまな肌悩みを対策
ヒアルロン酸だけではなく、肌悩みに合わせて美容成分を注入できるのが、水光注射のメリットです。一度の施術でさまざまな美肌効果が期待できます。
人気のある美容成分の効果は下記の通りです。
・ボツリヌストキシン:毛穴の開き、肌の引き締め、ハリ、ツヤ
・ビタミンC:美白、しみ・くすみの改善
・成長因子:保湿、小じわの改善、毛穴の引き締め
肌のコラーゲン生成を促す
水光注射の効果は、美容成分による美肌効果だけではありません。針によってできた傷を治癒する作用により、肌のコラーゲン生成やターンオーバーを促し、さらなる美肌効果が期待できます。
顔全体・目元・首と幅広い場所に施術できる
ムラなく薬剤を届けられるため、皮膚が非常に薄い目元など、一般的な注射では施術の難易度が高い場所にも、安心して薬剤を注入できます。
エイジングサインが出やすい首や手にも施術できるので、トータルで若々しい印象を目指せる施術です。
痛みやダウンタイムが少ない
皮膚を吸引しながら注射し、針の深さや吸引圧なども調整可能なため、身体への負担を最低限に抑えられます。
個人差や施術部位にもよりますが、痛みやダウンタイムが少なく、普段通りの生活をしながら施術を受けられます。
即効性がある
他の美肌施術の場合は、変化を感じるまでに何度か施術をする必要がある場合が多いです。水光注射は、1回目の施術直後から変化を実感できるケースが多く、即効性の高い施術といえます。
他の美容施術との違い
水光注射とよく比較される美容施術として「ダーマペン」と「ヒアルロン酸注入」があります。それぞれの施術について、水光注射との違いを解説します。
ダーマペン
ダーマペンとは、極細の針がついた専用の電動ニードルを使用し、肌に目に見えないほど小さな穴をたくさん開ける施術です。穴を開けることで、傷を治そうとする力を高め、コラーゲンの産生を促進します。さらに、肌への刺激によりハリや弾力が増し、ニキビ跡や小じわの改善などの美肌効果が見込めます。
また、施術後に成長因子などの美容成分を浸透させたパックをすることで、肌に空いた穴から美肌成分を直に肌の奥深くまで浸透。肌のリカバリーを促進します。
ダーマペンの主な効果は下記の通りです。
・ニキビ跡の凸凹の改善
・毛穴の開きの改善
・ハリや弾力アップ
・小じわの改善
・頭の発毛の促進
ダーマペンも水光注射も、肌に穴をあけて美容成分を浸透させるという点ではよく似た施術です。しかし、下記のような違いがあります。
(1)効果
ダーマペンも水光注射も、肌質全般の改善効果が見込めます。しかし、得意分野が異なります。
ダーマペン:ニキビ跡の凸凹や毛穴の改善
肌に穴を開け、コラーゲンの産生を促進して、土台を強化。吸収しやすくなった肌に、美容成分を導入するイメージ。
水光注射:小じわの改善やハリ・弾力のアップ
ヒアルロン酸などの不足した成分を、肌に直接注入しまんべんなく補うイメージです。
(2)効果を実感する早さ
ダーマペン:1クール(5~6回)終了後に効果を実感する人が多いといわれています。ただし個人差があり、早い人であれば1回目の施術から効果が出る可能性があります。
水光注射:体内で吸収されやすい非架橋型ヒアルロン酸を使用しているため、注射した直後から数日で効果が出るケースが多いです。即効性を求める人から、人気のある施術です。
(3)効果の持続期間
ダーマペン:傷をつくることによりコラーゲンの産生を促すし、肌質を変えるのがメインの施術のため、1クールが終了してから半年ほど効果が持続します。
水光注射:即効性が高い分、持続期間は短めで3ヶ月~6ヶ月が目安です。
どちらの施術も、定期的に受け続けることで、良好な状態をキープできます。
(4)痛み
どちらも針を刺す施術のため、痛みを感じてしまいます。どちらの施術も麻酔クリームを使用し、痛みを軽減する場合が多いです。ダーマペンは水光注射と比較して、針を刺す回数が多いため、痛みを感じやすい傾向にあります。
(5)費用の相場
どちらの施術も保険適用されない自由診療のため、クリニックによって費用は違います。
ダーマペン:1回あたり5~6万円が相場です。
水光注射:1回あたり4~5万円で、ヒアルロン酸にどの美容成分を組み合わせるかで費用が変わります。
ダーマペン4 – 肌本来の再生力を高めて毛穴やニキビ跡を改善
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入とは、注射器を使用して肌に直接ヒアルロン酸を注入する施術です。ヒアルロン酸注入では、架橋型ヒアルロン酸を使用します。
ヒアルロン酸注入で注入したヒアルロン酸は、充填剤のような役割を果たし、しわやくぼみの改善やリフトアップなどの効果が見込めます。
ヒアルロン酸注入も水光注射も、ヒアルロン酸を注入する施術ではありますが、効果に大きな違いがあります。
・ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入で使用する架橋型ヒアルロン酸は、固いジェル状で注入箇所に長期間にわたりとどまる性質があります。そのため、ほうれい線などのしわ改善や鼻を高くするといった、特定部位のボリュームアップや形を変える効果があります。
・水光注射
水のような柔らかさのある非架橋型ヒアルロン酸を肌全体に均等に注入することで、肌にハリや弾力を与える効果があります。
ピンポイントでしわの改善などをしたい、あるいは形状を変えたい場合はヒアルロン酸注入を、肌全体を美しくしたい場合は水光注射を選ぶと良いでしょう。
「ヒアルロン酸」とは?
得られる効果や上手な取り入れ方、副作用を解説
このように、施術によって効果や費用などは異なります。迷った場合は、クリニックで相談して、目的に合った施術を選びましょう。
施術の流れ
(1)カウンセリング・診察
カウンセリングで肌悩みや理想の肌を相談。医師が診察を行い、肌の状態を確認し、施術内容を決めます。注入する美容成分についても、このタイミングで決定します。
(2)洗顔
施術前に、メイクや余分な皮脂、汚れなどをしっかり落とします。
(3)麻酔・写真撮影など
麻酔クリームの場合、塗布してから効果が出るまで20分~30分ほど様子を見ます。治療の経過や効果を確認できるよう、カルテ用の写真撮影を行います。
(4)薬剤注入
一人ひとりの肌の状態や要望に合わせて、針の深さや吸引圧などの設定を行います。スタンプ型の注射により、ムラなく薬剤を注入。様子を見ながら、注入する箇所などを調整して施術します。
(5)肌を整える
クリニックにより異なりますが、クールダウンしたり、美容成分・抗炎症成分の入ったパックをつけたりして、肌のコンディションを整えます。
最後に、保湿ケアや紫外線ケアをして終了です。しっかりケアすることが、ダウンタイム短縮につながります。
施術時間
施術時間はトータル1時間前後です。実際に注射をする時間は、施術部位や肌の状態などによりますが、30分程度が目安です。麻酔クリームを使用する場合は、塗布してから効果が出るまでの時間として20分~30分がプラスされます。
ダウンタイムや注意事項について
水光注射のダウンタイムや注意事項について説明します。
痛み
皮膚を吸引し機械と肌が密着した状態で注射を行い、使用する針も極細であるため、他の注射と比較して、痛みは少なめです。
また、痛みが気になる場合は、針の深さを変えたり、麻酔クリームを塗布したりして、さらに軽減することもできます。痛みの程度は人により異なりますが、麻酔クリームを塗った場合は、一般的にチクチクするくらいの痛みだといわれています。
痛みが気になる場合は、カウンセリング・診察時に相談しましょう。
ダウンタイム
体質や施術の仕方にもよりますが、比較的ダウンタイムは短めです。メイクも施術の翌日から可能です。
施術直後は治療した部位に赤みが出ますが、多くの場合は数時間から数日で落ち着きます。まれに、打撲のような内出血が出ることもありますが、2週間ほどでおさまります。
赤みも内出血もメイクでカバーできる程度の場合がほとんどです。
また、治療に使う針によって小さなかさぶたができますが、少しずつ取れていくので、あまり気にしなくてもよいでしょう。
施術頻度
施術を受け始めてから4回目くらいまでは、2~3週間に1度が目安です。5回目以降は、1~2ヶ月に1回くらいのペースで施術を続けると、肌のコンディションを維持しやすいといわれています。
施術前後の注意事項
(1)むやみに触ったり、マッサージしたりしない
施術後の肌は非常にデリケートな状態です。炎症や傷跡が治る途中でかゆみを感じる場合がありますが、あまり触らないようにしてください。また、マッサージも施術箇所に負担を与えてしまうので、避けた方がよいでしょう。
施術当日は、見た目はいつも通りでも、傷跡や炎症が完全に治ったわけではないので、特に注意が必要です。
(2)紫外線対策を徹底する
施術後の肌は、光に対して敏感になっており、通常時よりも日焼けしやすい状態です。直射日光に当たらないように過ごし、外に出る時は日焼け止めを必ず塗るようにしてください。
(3)保湿をしっかりする
施術後の肌はデリケートな状態のため、乾燥しやすいといわれています。しっかり保湿をして、肌を乾燥から守りましょう。
(4)施術箇所を冷やす
施術から3日くらいは、保冷剤や氷をタオルに包んで、優しく施術箇所を冷やしましょう。内出血のリスクを軽減できます。
(5)激しい運動やサウナ、飲酒は避ける
血行が良くなりすぎると、腫れや内出血が発生しやすくなります。激しい運動やサウナ、過度な飲酒はダウンタイムが終わるまで控えましょう。特に施術から3日間ほどは、注意が必要です。
(6)刺激の強い化粧品に注意
施術後2週間は、肌がデリケートな状態が続くので、スクラブや角質除去剤、アルコールといった刺激の強い化粧品は使わないようにしましょう。
こんな方は受けられません
・妊娠中・授乳中の方
・施術部位に傷跡や化膿、感染症の皮膚疾患などの異変がある方
・皮膚に炎症が出ている方
・ケロイドのできやすい体質の方
・重い糖尿病の方
・膠原病の方
・極度な敏感肌の方
・ステンレスアレルギーの方
・ヒアルロン酸などでアレルギー症状が出た方
持病や体質、服用している薬などの関係で施術に不安のある方は、医師に必ず相談しましょう。