Chrono Verso(クロノ ヴァーソ)肌は時を超えられる
Chrono Versoは、肌に本来備わっている「肌を健やかに保つ・キレイになろうとする力」を最大限に引き出しながら、「あのころの自分を超えて、自分史上最高の美へ導く」ことを目指し、構想から10年をかけて開発されました。今回は大城皮フ科クリニック 院長の大城宏治先生に「Chrono Verso」の開発の経緯や特徴などについて、お話を伺いました。
肌を乾燥しない状態にできるスキンケアをつくりたい
――Chrono Versoを開発された背景やきっかけを教えてください。
大城 私は幼少期から重度のアトピー患者でした。皮膚がとても弱く、使用できるスキンケアも限られていました。色々使ってみるのですが、赤くなったり、痒くなったり、しみてしまって眠れないということが何度もありました。Chrono Versoはそういった私自身が苦しんだ経験から生まれました。皮膚科の治療の進歩や正しいスキンケアを学び、自ら実践することによって私の肌は著しく改善をしました。現在も皮膚科医として、皮膚トラブルに悩む患者様一人ひとりに向き合っているのですが、保険治療では炎症やかゆみを抑えることしかできません。
アトピーの主たる原因は「乾燥」です。私は10年前から「肌を乾燥しない状態にできるスキンケアをつくりたい」「患者様に安心して提供できるものをつくりたい」と思っていましたがなかなか難しく、実現できずにいました。しかし、そもそも刺激に対して弱くなっている皮膚疾患の治療を行っている方や、美容で施術を受けている方が安心して使用できて、なおかつ治療や施術の効果を高めることができるスキンケアにおいては、自信を持って患者様にご紹介できる製品が見つからずにいました。そして近年、SNSなどで溢れている誤った情報を信じて、自己判断でスキンケアを続けた結果、皮膚トラブルを起こしている患者様も多くいらっしゃいます。私はそんな患者様を目にするたびに、遣る瀬無い気持ちになると同時に 「皮膚科専門医として、自信を持って患者様にご紹介できるスキンケアを創りたい」 と強く思うようになりました。Chrono Versoは、スキンケアで懸念される「皮膚への刺激」は極力排除しながら、医学的根拠に基づいて、現時点での最旬の成分をふんだんに取り入れたスキンケア製品を目指し、構想10年をかけて完成に至りました。
――Chrono Versoの名前の由来を教えてください。
大城 「Chrono」は「時計・時」を示す言葉で、「Verso」は「巻き戻す」という意味です。レチノールやハイドロキノンなどの機能性成分を使うと、肌にハリや弾力・ツヤが生まれ、実年齢よりも若々しくみえるということもあります。Chrono Versoを使うことで、肌に本来備わっている「肌を健やかに保つ・キレイになろうとする力」を最大限に引き出し、「あのころの自分を超えて、自分史上最高の美へ導く」ことができたらと思い、この名前に託しました。
Chrono Versoシリーズ
Wrap-up Cleansing Clay
ミネラルを豊富に含むクレイ成分*¹がメイクや皮脂をしっかりと吸着するクレンジングジェル。天然保湿因子*²や植物由来成分*³がうるおいのある肌へ導き、乾燥による肌荒れがしにくい肌へ整えていきます。
*1:シルト(整肌成分)
*2:PCA-Na、乳酸Na、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、イソロイシン、トレオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン(整肌成分)
*3:乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液、プルーン分解物、ワイルドタイムエキス、アーチチョーク葉エキス、ユズ果実エキス(整肌成分)
Amino acids Face wash silk
肌負担の少ない洗浄成分と保湿成分をバランス良く配合した弱酸性のマイルドな洗顔料。シルクのようなきめ細かい泡が汚れを優しくオフし、5種のヒト型セラミド*¹と天然保湿因子*²が洗顔後もつっぱり感のないしっとりとした肌へ導きます。
*1:セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、セラミドAG、セラミドEOP(整肌成分)
*2:PCA-Na、乳酸Na、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、PCA(整肌成分
CERs hydro-retain lotion
パンテノール*¹やセラミド成分*²など肌のバリアをサポートし、肌にうるおいを補います。また、グリチルリチン酸2K*³やアラントイン*⁴、 CICA成分*⁵が肌荒れや炎症を防ぎ、キメの整ったなめらかな肌へ導きます。さらに、グラブリジン*⁶やペプチド*⁷、ナイアシンアミド*⁸が肌にハリツヤを与え、肌にうるおいをもたらします。
*1:パンテノール(整肌成分)
*2:セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(整肌成分)
*3:グリチルリチン酸2K(整肌成分)
*4:アラントイン(整肌成分)
*5:マデカッソシド、アシアチン酸、マデカシン酸、アシアチコシド(整肌成分)
*6:グラブリジン(整肌成分)
*7:オリゴペプチド-68(整肌成分)
*8:ナイアシンアミド(整肌成分)
VA intense.50
ビタミンA上級者向けの美容クリーム。3 種の高濃度*¹ビタミンA*²~⁴で肌に積極的にハリとツヤを与えます。また、ビタミンAによるアクティブな反応を抑えるために肌バリアを整えるセラミド成分*⁵を高濃度*¹配合しています。そのほかにも保湿成分や肌荒れを抑える成分をふんだんに配合し、肌にこの上ないハリ・弾力をもたらします。
*1:当社比
*2:レチノール(整肌成分)
*3:パルミチン酸レチノール(整肌成分)
*4:リノール酸レチノール(整肌成分)
*5:セラミドAP、セラミドEOP、セラミドNp、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、フィトスフィンゴシン(整肌成分)
VA day to day .25
ビタミンA初心者向けの美容クリーム。3種の高濃度*¹ビタミンA*²~⁴で肌に積極的にハリとツヤを与えます。また、ビタミンA によるアクティブな反応を抑えるために肌バリアを整えるセラミド成分*⁵を高濃度*¹配合しています。そのほかにも保湿成分や肌荒れを抑える成分をふんだんに配合し、肌にこの上ないハリ・弾力をもたらします。
*1:当社比
*2:レチノール(整肌成分)
*3:パルミチン酸レチノール(整肌成分)
*4:リノール酸レチノール(整肌成分)
*5:セラミドAP、セラミドEOP、セラミドNp、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、フィトスフィンゴシン(整肌成分)
HQ luminant
ハイドロキノン*¹を高濃度*²配合したクリームです。澄み渡るようにクリアな肌へと導きます。肌の炎症を抑えるグリチルリチン酸ステアリル*³、肌を保湿する加水分解コラーゲン*⁴やスクワラン*⁵を配合しています。VA intense .50またはVA day to day .25と併せてご使用いただくことをおすすめします。
*1:ハイドロキノン(整肌成分)
*2:当社比
*3:グリチルレチン酸ステアリル(整肌成分)
*4:加水分解コラーゲン(整肌成分)
*5:スクワラン(整肌成分)
CERs baby skin
肌バリアを整えるヒト型セラミド*¹を特殊製法により1% 以上配合した高保湿クリームです。様々な刺激から肌を守り、美しくキメの整った肌へ導きます。また、パルミチン酸レチノール*²や成長因子*³~⁵により肌にふっくらとしたハリをもたらし、様々な肌悩みにアプローチします。こっくりとしながらもべたつかないテクスチャーです。
*1:セラミドNP、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドAP、セラミドAG(整肌成分)
*2:パルミチン酸レチノール(整肌成分)
*3:ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1(整肌成分)
*4:ヒト遺伝子組換ポリペプチド-11(整肌成分)
*5:ヒトオリゴペプチド-5(整肌成分)
*1:
医学的根拠に基づいた最旬成分を
ふんだんに取り入れた処方開発
――Chrono Versoを開発する上で特にこだわった点を教えてください。
大城 開発にあたり特に着目したのが「肌のバリア機能」です。バリア機能は、外的刺激や乾燥などから肌を守るうえで、重要な役割を果たしています。肌の乾燥や、すぐ肌が荒れるなどのトラブルを抱えている肌は、このバリア機能が乱れていることがほとんどです。バリア機能には保湿・保護をすることが大切です。保湿というと化粧水などの水分で表面を覆うイメージの方が多くいらっしゃいますが、実際は角質自体が潤っている状態が一番理想的です。セラミドで角質全体を潤していて、最小限のケアで済むのがベストな肌状態です。Chrono Versoは、スキンケア製品で懸念される「皮膚への刺激」は極力排除しながら、医学的根拠に基づいた、現時点での最旬成分をふんだんに取り入れた処方開発に取り組みました。
――日本人の肌は海外製のビタミンAは赤みやカサつきなどの刺激がとても強いですが、Chrono Versoは日本人の肌にあった処方なんですね。
大城 そうですね。コロナで自宅にいる時間が長かった頃に、ビタミンAを使って赤みや皮剥けなどを出して肌を改善させるスキンケアがとても流行りましたが、実は肌に化学的にヤケドが起きている状態なのです。海外の方が使う様な強い反応の出る処方を使えば、一時的に表面的な肌が綺麗になったように見えても、1カ月~3カ月後には炎症後の色素沈着が起こる可能性があることを多くの方が知らないのです。Chrono Versoのレチノールは、刺激になるものを出来るだけ排除し、乾燥しにくい処方にしています。肌にとって重要なバリア機能を壊さずサポートしてくれるセラミド成分を配合しているので、しっかり効果も実感いただけると思います。私も毎日使っているのですが、肌がとても弱い私が毎日使っても赤みも出ませんし、美容レーザーの治療と並行して使用する事もできるので、相乗効果でツヤやハリを実感できています。レチノールに興味があるけど、肌が弱くて使えるか不安に思っている方も安心して使えるものが出来上がったと思っています。
――ハイドロキノンも酸化しにくいように工夫されたそうですが、どんなところにこだわったのですか?
大城 通常のハイドロキノンは、酸化して変質しやすい性質があります。酸化したハイドロキノンを肌に塗るのは良くないですから、出来るだけそういったリスクのないハイドロキノン化粧品にしたいと思っていました。そこで酸化しにくい処方にし、さらに空気との接触を最小限になるようエアレス容器を採用しました。使いやすい剤形と確かな効果で、多くの方に安心してご使用いただけるようになっています。
――Chrono Versoを開発する上で苦労した点を教えてください。
大城 自分の理想のスキンケアをつくるのは、すごく大変だと思っていました。10年前は診療を辞めて開発に没頭しないと理想のスキンケアはできないのではないかと思ったほどです。今回のChrono Versoを開発するにあたり、何度も試作を繰り返して、課題を見つけては改善し、どんどん形にしていきました。時間はかかりましたが、理想に近い製品ができたと自負しています。私は、レチノールは美容に少しでも興味がある方はまず使うべき、とても素晴らしい美容成分だと思っています。レチノールを安心して使えるという前提は崩さず、乾燥しないというバランスを大事にしています。使い続けることで肌にツヤと張りがでて、肌が美しくなっていくのを実感できると思います。
――どのような方にChrono Versoを使っていただきたいですか?
大城 当院はヒアルロン酸やボトックス、17種類のレーザーなどを適切に使用して様々な施術を行っており、当院で出来ないものは他院でも出来ないと言えるくらい総合的に美容治療をすることが可能です。美容医療の施術には、皮膚を剥がしていくものや、わざと傷をつけて治癒を待つなどの激しいものもあります。Chrono Versoは、そういった施術の後にも安心して使え、施術と併せて使うことで効果を最大限に発揮することができます。
私は美容的なお悩みがある方でレチノールやハイドロキノンが使える方は、極力スキンケアに取り入れた方がいいと思っています。これだけ効率よく肌の状態を改善できる成分はなかなかありません。もしあったとしてもまだ新しい成分で評価が定まっておらず、とても高価なものということがほとんどです。その点、Chrono Versoはエビデンスのある成分をふんだんに取り入れているので、年齢問わず幅広く肌のお悩みにご使用いただけます。
――数ある商品の中で、ぜひ使ってほしい商品を挙げるとしたらどの商品をお勧めしますか?
大城 やはりレチノールは取り入れていただきたいので、「VA intense .50」と「VA day to day .25」の2つですね。レチノールは以前からある成分で効果も実感いただける成分にも関わらず、使ったことがないという方もたくさんいらっしゃいます。また、レチノールのことは知っていても、赤みや皮剥けなどのネガティブな反応が怖くて使えないという方も多くいらっしゃいます。「VA intense .50」と「VA day to day .25」には、レチノール・パルミチン酸レチノール・リノール酸レチノールの3種のレチノールを配合し、肌にハリとツヤをもたらしながら、肌のハリやツヤをもたらす攻めの成分だけでなく、肌のバリア機能を壊さず、サポートしてくれるような守りの成分をしっかり配合したダブルのアプローチができるところがとても魅力です。
――今後の展開について教えてください。
大城 新しい商品をどんどん出していくということは考えておらず、今のChrono Versoを磨きあげていきたいと考えています。現在の美容の学会などでは「基礎化粧はたくさん塗らない方がいい」ということがコンセンサスになっているので、できるだけシンプルなラインにしたいと思っています。レチノールやハイドロキノンを上手く取り入れながら、多くの方にシンプルだけどしっかり効果を実感していただけるようにしていきます。そのためにも今後は色々なご意見を取り入れながら常に改良を繰り返し、さらに良さを実感して頂ける化粧品になるようにしていきたいですね。
また、今後はクリニックに来院出来ない方や、美容医療を受けないけどスキンケアで美しい肌を保ちたい方向けの「CHRONO UNDEUX(クロノ アンドゥ)」というラインを展開する準備をしています。こちらはニキビ肌など特定の肌悩みに特化したラインにしようと思っています。
ドクターズコスメは私自身色々使っていますが、使い方が複雑で種類が多く、ドクターやスタッフでもすべてを把握し続けるのはなかなか大変です。Chrono Versoはとても単純なラインとしており、また商品ごとに番号も付けてあるので、患者様にはこの番号の順番で使うようにお伝えできます。多くの人がシンプルなラインでしっかり効果を実感いただける化粧品として、これからも進化を続けていきます。
大城皮フ科クリニック 大口本院
院長 大城 宏治
(おおしろ こうじ)
経 歴
2005年 | 名古屋大学医学部卒業 |
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2005年 | 社会保険中京病院 臨床研修医 |
2007年 | 名古屋大学医学部附属病院皮膚科 |
2008年 | 豊橋市民病院皮膚科 |
2009年 | 東京 虎の門病院皮膚科に国内留学 |
2011年 | 社会保険中京病院 皮膚科 |
2013年 | 江南厚生病院 皮膚科医長 |
2016年 | 大城皮フ科クリニック開院 |
所属学会
日本皮膚科学会 専門医
日本皮膚悪性腫瘍学会
日本皮膚外科学会
日本アレルギー学会 など
大城皮フ科クリニック 大口本院
〒480-0126
愛知県丹羽郡大口町伝右1-18-1
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