理想の体形へ導くGLP-1ダイエットでリバウンドレス体質に変身!
GLP-1ダイエットとは
ダイエットに失敗はつきものです。
食事をコントロールして痩せようと思っても続けるのは難しいし、運動で痩せようとしても成果が出るまで継続するのは困難、さらにはいざ成功しても反動でもともとの体重より増加してしまうリバウンドの恐怖もあります。
近年、そんなダイエットの悩みから卒業して、食事制限やハードな運動をしなくても理想の体形を目指すことができる治療として注目を集めているのが、この「GLP-1ダイエット」です。
方法は、一日に1回(※薬剤によって違いあり)製剤を自己注射するだけ。
消化ホルモンである「GLP-1」を用いてインスリンの分泌を促すことで、血糖値を下げ、無理なく痩せやすい体質へ導きます。
自分で注射というと抵抗があるかもしれませんが、もともとは糖尿病の改善目的として日常的に使われる治療で、極力心身に負担をかけず痛みを抑える注射器具を使用します。
医療機関で処方してもらった製剤を自分で注射するだけで、慣れてしまえば所要時間はせいぜい1回1分。
日常的に続けやすく、しかも病院などの施設に通い続ける手間も少ないので、理想のボディ獲得の救世主としてダイエット難民の熱視線を集めている治療なのです。
GLP-1ダイエットの特徴
GLP-1は、もともと体内で作られるホルモンの一種で、食事をすることで脳に与えられる刺激によって血中に分泌されます。血中に分泌されたGLP-1は、血糖の高さによってインスリン分泌を増やしたり、グルカゴン分泌を抑制したりしながら、食後の急峻な血糖上昇を防ぎます。さらに中枢神経系を介して食欲を抑え、満腹感を高める効果があります。
そのため無理なく食事量が抑えやすくなり、結果としてダイエットの大きな助けになります。
一方で注意すべきなのは、GLP-1ダイエットが注目されたことによって、その成分を摂取できるサプリなどもたくさん出てきたことです。こうしたサプリによって血中のGLP-1が増える効果は確認されていません。医療機関で処方されるGLP-1製剤は、注射で血中に直接投与するもので、安全性効果について研究が重ねられたものです。
安全性が高い薬剤
肥満治療製剤の中でも、GLP-1製剤はアメリカのFDA(食品医薬品局)、欧州連合(EU)加盟28カ国、MFDS(韓国食品医薬品安全処)で承認されています。安全性の高さから世界各国では、GLP-1を用いた肥満治療のスタンダードとなっています。日本でも2010年より2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。減量、ダイエットの目的の場合は自費診療になります。
自然に食欲を抑制
GLP-1は血糖をコントロールする働きがあるほか、食欲中枢に働きかけて食欲を抑制します。また、おなかが空きにくくなり、自然に少量の食事でも満足できるようになります。
耐性や依存が起こりにくい
これまでの抗肥満薬は依存性の問題があり、治療期間の制限もありました。GLP-1製剤には耐性が起こりにくく、他の抗肥満薬と比較して依存性が少なく、安全性が高いことが特徴です。
痩せ体質へ
持続的に摂取することにより、体内のGLP-1ホルモンの濃度が上がることで、太りにくい痩せ体質へと導きます。
GLP-1ダイエットの仕組み
繰り返しになりますが、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、もともと体内にあるホルモンです。食事をして血糖値が上がると小腸にあるL細胞から分泌されて、すい臓のβ細胞表面にあるGLP-1の鍵穴(受容体)にくっつき、β細胞内からインスリンを分泌させます。
GLP-1は、血糖値が上昇した場合にのみインスリンを分泌させ、血糖値が低くなると血糖が下がり過ぎないように調整します。また、GLP-1は血糖値のコントロールだけでなくほかにもさまざまなダイエット効果があります。
消化器系の運動を抑制することで、自然に食欲を抑え、ストレスから来るドカ食い、不規則な食事などの悪癖を抑えて、無理なく痩せることができます。
GLP-1ダイエットの効果
こんなお悩みをお持ちの方へ
・食事制限はしたくない
・運動が嫌い
・ダイエットをしても痩せない
・すぐにリバウンドをしてしまう
・ダイエットを続けられない
GLP-1ダイエットは、今までのダイエットで挫折を経験した人やリバウンドを繰り返してしまう人にも有効なダイエット方法です。
GLP-1製剤の種類
GLP-1ダイエットで使用されている薬剤は主に5種類あります。1日に1回〜2回のタイプと週に1回の製薬があります。投与の量や効果のあらわれ方、副作用も異なります。
1日に2回注射 | バイエッタ |
1日に1回注射 | ピクトーザ、サクセンダ |
週に1回注射 | トリルシティ、オゼンピック |
GLP-1受容体作動薬は、それぞれの薬剤専用の注入器を使って、自分で自分に投与します。使い方は注入器によって違うため、医師からの説明通り行いましょう。
近年、注射に慣れていない方でも簡単な操作で正しく使える新しいタイプの注入器(オートインジェクター)もありますので、不安な方は相談してみてください。
注射器の種類
■シリンジ
一般的に注射筒と言われる器具で、なじみがあるタイプ。薬液を容器(バイアル)から注射器に吸い上げて、自己注射します。
■ペン型注入器
ペンのような形をした注入器。
ペンの中には薬液の投与量を調節してから使うタイプと、1回分の薬液が充填されているタイプがあります。どちらのタイプも針は都度取り付けます。
■オートインジェクター
注入器に充填されている1回分の薬液が、ボタンを押すだけで自動的に注入できる新しいタイプ。針の取り付けは不要で、1回1回使い切りになります。
治療の流れ
診察・治療説明の時間
医療機関によって異なりますが、約15分~30分ほどです。最近ではオンライン診療でGLP-1ダイエットを受けられる医療機関も増えているので、ご自身にあった施設を選びましょう。
※カウンセリングや症状、組み合わせる治療プランによって時間は異なります。
(1)カウンセリング・診察
悩み希望についてカウンセリング。医師と相談をしながら治療プランなどを決めていきます。考えられるトラブルや注意点についても説明があります。
(2)採血
血液検査を行うため、採血をします。
※検査の結果によっては治療ができない場合もあります。
(3)使用方法の説明
担当医師の指示した薬剤と適した量を自分で注射を行います。不明点や不安なことがあれば使用方法の説明時に遠慮せず質問をしましょう。
終了
施術頻度や持続について
注射をしてから、2週間から3週間程度で効果が見え始めます。
約1カ月後に経過観察に通院してください。
※治療後の経過には個人差があります。
ダウンタイムや注意事項
痛み
注射器の種類にもよりますが、痛みはほぼありません。
ダウンタイム
稀に軽い内出血を伴うことがあります。
内出血は1~2週間ほどで消えますが、内出血が生じた際は患部を冷やし、ビタミンCを多めに摂取することで早く改善されます。
また、ごく稀に、注射をすることでおこる発疹、発熱、かゆみなどの過敏症がおこる場合があります。この場合は医師に相談しましょう。
※痛みやダウンタイムは個人差があります。
注意事項
SU薬(スルホニル尿素薬)やインスリンと一緒に使う場合は事前に必ず医師にご相談ください。
使用する薬剤によっては低血糖の注意が必要になります。
主な副作用
使い始めに吐き気、下痢、便秘、腹部膨満 などの胃腸症状があらわれることがありますが、いずれも軽微なものです。また薬剤によっては血糖値低下 、 浮動性めまい 、 味覚異常などがおこる場合もあります。しばらくしても症状が落ち着かない、症状が気になる場合は主治医に相談してください。
こんな方は受けられません
・妊娠中、妊娠の可能性のある方、授乳中の方
・甲状腺疾患がある方
・向精神薬を内服している方
・1型糖尿病・膠原病の方
・重度腎機能障害をお持ちの方